アーバニック30が愛する都市、そしてそこで出会った女性たち。
それぞれの都市が持つムードと活気に似た彼女たちは、どのようなスタイルでアーバニック30を着こなしているのでしょうか。
暮らす街、年齢、好みは異なりますが、自分らしくアーバニック30のスタイルを自由に楽しむ女性たちから、私たちは素敵なインスピレーションを得ることができます。
様々な都市の人々、そして多彩なセンスをアーバニック30を通してぜひご覧ください。
チェ・ジュヨン、ソウル
流行に流されることなく、古き良きものに宿る価値に深い愛情を持つチェ・ジュヨン。彼女はセレクトショップ「OCHIV」を通じて、ヨーロッパの古いアトリエで手作業で作られた小物やアートをソウルに紹介しています。
モノトーンのシンプルな服を好むチェ・ジュヨンは、深みのあるグリーンのBoutique Cashmere V-neck KnitとVibram Chelsea Bootsを取り入れたスタイリングを完成させ、カメラの前に立ちました。
Urbanic(以下、U): 自己紹介をお願いします。
Juyoung(以下、J): 両親と兄弟の4人家族でソウル・漢南に暮らし、OCHIVというアートオブジェのショップを運営しているチェ・ジュヨン(@jjywzy)です。
U: 自分のスタイルを2-3つの単語で表現するとすれば?
J: シンプル、ナチュラル。それに、ジェンダーレスなルックが好きです。
U:‘私のクラシック‘と言える、好んで着ているファッションアイテムを教えてください。
J: ワイドパンツ、無彩色のニット、ダービーシューズですね。最近はクラシックなデザインのアイウェアにもハマっています。
U: 最近はどんなものに興味を持っていますでしょうか。
J: 最近はヨガに興味を持っています。健康的に生きることを常に大切にしているので、今ではヨガは私の習慣の1つとなりました。
U: 最近購入したアイテムは何ですか。
J: ヴィンテージのピンストライプジャケットと、グレーのケーブルニットカーディガンです。
U: よく足を運ぶ場所があれば紹介してください。
J: 出張でよく訪れるミラノのブレラ地区にあるディモア・ギャラリー(Dimore Gallery)や、イソラの村にあるワインバー「Cru」は、ミラノで特に大切にしている場所です。
ソウルでは週末にギャラリー巡りをするのが好きで、特に家の近くにあるフェイス・ギャラリーによく訪れます。お花や植物も好きなので、グリーングラフィジェイというお花屋さんにもよく行きますね。
U: あなたをインスパイアした映画について教えてください。
J: 好きな映画はたくさんありますが、ディーター・ラムス(Dieter Rams)のドキュメンタリーが特に印象的でした。彼の仕事に対する哲学は、デザインだけでなく、人生に対する姿勢にも深く響きました。ラムスが掲げる「Less but Better」という言葉は、私たちの生き方そのものに通じるメッセージだと思います。
また、ドキュメンタリーで使われている音楽が個人的に好きなアンビエントミュージシャンのブライアン・イーノ(Brian Ino)の作品である点も心に残りました。
U: いつからレザーとオブジェに興味を持ちましたか。「OCHIV」を立ち上げたきっかけを聞かせてください。
J: 私は西洋画を専攻したこともあり、手を使って直接何かを作る行為の持つ価値や、長い歴史を持った芸術品にずっと惹かれてきました。流行に左右されるより、長く変わらない価値を求めてきたんです。
イタリアへの出張が多かったことから、フィレンツェの歴史あるレザー製品に触れる機会が自然と増えました。そのうち偶然、三代続くレザー工房を見つけ、その経験がきっかけとして私自身の感性を込めたセレクトショップ「OCHIV」を立ち上げることになりました。
U: 日常生活の中で、どうしても大切で、ずっと身近に置いているものを3つだけ選ぶとしたら、何を選びますか?
J: 旅行中にベルリンで購入したオイルランプ、母から譲り受けたヴィンテージの時計、そして建築家の自宅を収めた「The Architect’s Home」という本です。
フレグランスにはずっと興味があるのですが、私が好きなベルリンの小さなフレグランスショップから買ったこのランプに火を灯すと、家がパチュリーの香りに包まれ、旅行の思い出がふわりと蘇ります。
母のヴィンテージ時計も、私とずっと共にある特別な存在です。
意味のあるものを大切にする性格なので、この時計が私と一緒に年を重ねていくことが、とても感慨深いんです。
「The Architect’s Home」は、建築家たちが設計した家に込められた価値観や生き方を垣間見ることができ、空間に興味を持っている私にとっては大きなインスピレーションの源となっています。