アーバニック30が愛する都市、そしてそこで出会った女性たち。
それぞれの都市が持つムードと活気に似た彼女たちは、どのようなスタイルでアーバニック30を着こなしているのでしょうか。
暮らす街、年齢、好みは異なりますが、自分らしくアーバニック30のスタイルを自由に楽しむ女性たちから、私たちは素敵なインスピレーションを得ることができます。
様々な都市の人々、そして多彩なセンスをアーバニック30を通してぜひご覧ください。
Adinah Dancyger, New York
@adinahdancyger
ニューヨークを中心に活動している韓国とポーランドにルーツを持つ映画監督@adinahdancygerアディナ・ダンシガー(Adinah Dancyger)。彼女は、短編映画『Moving(2019)』 『Cheer Up Baby(2017)』 『Chopping Onions(2015)』を通してサンダンス、ベルリン、ニューヨークなどの映画祭で注目を浴びている映画製作者であり、監督であり、脚本家でもある。また、様々なブランドの商業広告とラウヴ(Lauv)、オケイ・カヤ(Okay Kaya)のミュージックビデオ制作などを通しても、日常で感じる些細なニュアンスをしっかりと汲み取る彼女ならではの繊細なセンスを見せてきた。
幼い頃経験した多国籍文化をもとに様々な国の文化、人間の経験と感情を深く探求する彼女を東京とソウルの2つの都市で出会った。
Urbanic(以下U):自己紹介をお願いします。自分を一言で表すとすれば?
Adinah(以下A):私の名前はアディナ・ダンシガー(Adinah Dancyger)です。映画製作者であり、ニューヨークで育ち、韓国とポーランドにルーツを持っています。私を一言で表するとすれば、たぶん「繊細」だと思います。
U:映画を撮り始めたきっかけは何ですか?
私を映画製作者にしたのは、ストーリーテリングの力でした。それと美しいイメージを創造することもきっかけの一つです。母と写真作家だった父は、私に沢山のストーリーを聞かせてくれました。2人とも私にポーランドの歴史と韓国の歴史について、両親と祖父母の人生で起こったインパクトある瞬間について沢山話してくれました。私は両親から聞いた話を伝えるべきだと強く感じました。また映画は「人間とは何か?」 という深い質問を投げかけ、探求するのにおいて最も適した媒体であると思います。すごく膨大な質問ではありますが、私が作る1つ1つの作品を通して様々な方式でこの質問を少しずつ解いていくことは面白いです。
U:映画制作の過程において最も楽しい瞬間はいつですか?
A:最も楽しい瞬間は誰かと一緒に働く時です。才能ある人たちと働きながら意気投合する瞬間がすごく楽しいです。映画制作は、字を書いて構成する過程において、とても孤立していると感じることがあります。作者であり監督として一人で過ごす時間が多いので、優れた才能を持つ素敵な人たちと共に過ごす撮影現場で、頭の中だけで存在していたものたちが実際に具現化される瞬間はすごく特別です。私は特にこの過程が楽しく、他の人から学べる機会でもあるので好きです。頭の中だけで構想していたものが他の人と共に仕事をすることによって、予想よりもっと素敵で新しい方式で具現化されることもとても興味深いです。撮影過程において人を通してリアルタイムで様々な要素が変化し完成していく時、とても有機的であると感じます。
U:今後はどのような映画を作りたいですか?
A: うーん、沢山ありすぎて1つに絞ることが難しいですね。いろんな人の話を取り入れた、いろんな種類の映画を作ってみたいです。人間の経験を深く掘り下げた話を作ってみたいですし、今まで私の作品はほとんどアメリカが背景のものでしたが、これからは他の文化に対する私の関心を反映させたグローバルな話も作ってみたいです。特定のジャンルに限らず、私が関心を持ってきた愛、友情、食べ物、そして人が集まった時に作られる瞬間についての話です。人が生きながら体験する様々な感情と経験が絡まり合う過程を見せるんです。未来はどうなるか分かりませんが、私はこれからも映画を作り続けたいです。
U:韓国とポーランドにルーツを持つ家庭で育ったあなたにとって、韓国という国はどのような存在なのでしょうか。また、作品に影響を与えたことはありますか?
A:幼い時は両親の国籍が違う友達が多くはなかったので、ニューヨークで韓国とポーランドにルーツを持つ家庭で育つということは、すごくユニークな経験でした。家の中に違う文化と伝統が同時に共存しているということが、とても印象深く記憶に残っています。伝統的な雰囲気がそれほど強くはなかったのですが、私は韓国とポーランドのそれぞれの伝統を理解することができます。そして外国にルーツを持つ家庭で起こる困惑やユニークさが私の映画にも沢山の影響を及ぼしたと思っています。
私は韓国から沢山のインスピレーションを受けます。私の中にある自らの韓国的な部分についてもっと学びたいですし、韓国に関する話を沢山したいです。母と祖母は私にとても大きなインスピレーションをくれました。それをもとに作った映画(「みじん切りの玉ねぎ」という可愛いらしいタイトルで始まる短編映画『Chopping Onions(2015)』は、ニューヨークで暮らす幼い少女と韓国人のおばあちゃんの話)もあります。
今回初めて韓国に来ましたが、ハッとするような経験をしています。どこかへ行って、自分の目で実際に見たり、道に迷ったり、混乱することもありますが、幼い時に祖母がニューヨークへ持ってきたものを見かけた時には、とても懐かしく感じました。私と韓国との関係は、発展し成長し続けています。これからは、韓国とより深く繋がれる方法を探していきたいです。
U:今回の撮影で着用したアーバニック30の衣装の中で、一番のお気に入りは何ですか?
A:どの服も気に入ってます。でも、その中で一番のお気に入りを選ぶとすれば、最後に着たホワイトのスカートとブラックのトップスです。寒さが和らいでもう少し暖かくなった時にピッタリなスタイルだと思います。その服を着て撮影した時のタイムレスな雰囲気とモノトーンコーデが気に入りました。気楽でありながら洗練された雰囲気を与え、それと同時にカジュアルなスタイルでした。お気に入りのルックであり、私に最も似合っているスタイルだと思います。